波木橋靖子。六十歳を目前にしてのリストラ。気位の高い夫は苛立ち、55歳の妻へ辛く当たるようになった。当然、夫婦間はギクシャクしたものに。そこで妻は、夫を熱海旅行へ誘った。そこは三十代の頃に訪れた場所。金はなくとも人生を楽しんでいた頃を、妻は彼に思い出して欲しかった。最初は不機嫌だった旦那も、懐かしい旅路を辿るうち態度も表情も柔らかくなってゆく。「この坂、昔は二人で登ったわね」「お互い年を取ったなあ」手を取り合って、長い階段をゆっくり下る。夫は急に彼女を物陰へ引っ張り込み、唇を奪った。「んっ」口内へ滑り込んだ夫の舌が歯列をまさぐる、貪るような接吻。抱かれた肩が、熱を帯びる。(こんな情熱的なキスなんて、何十年振りかしら…)うっとりする五十路熟女の腰に、固いなにかが当たる。(えっ!?まさかこの人勃起してるの…?)思いがけない夫の反応に、妻は驚くばかりだった。二人は車に戻り宿へ向かう。しかし途中、人気のない駐車場で車は止まった。「あのときも宿まで待ちきれなかったよな。ヤスコ、おいで」夫婦は後部座席へ移動し、再び口づけ。妻のショーツを剥ぎ、陰毛を掻き分けクリトリスを指で転がした。「ヤスコ…っ」むっちりとして柔らかそうなオマンコに顔を埋め、内側に舌を這わせてゆく。「んっ、く…っ」車中とは言え、誰が見ているか判らない。妻は必死で口を閉じ、喘ぎ声を噛み殺す。「なあヤスコ、俺も我慢出来ないんだよ。頼むよ」呼吸を乱しながら、夫はズボンを下ろす。黒ずんだ陰茎は、完全に勃起していた。奥さんは身を屈め、夫の股間に顔を埋める。風呂に入っていないチンポの、荒々しい香りとしょっぱい味。普段なら不快に感じるソレも、今は興奮を呼び起こす刺激的なスパイスに変わっている。「ああ…」妻のフェラを堪能しつつ、夫は女の尻を揉みまくる。「んっ」愛撫に合わせ、吸引力が増す口唇奉仕。「ああ、ヤスコ、出るよっ」陰嚢が収縮し、濃厚なザーメンが一気に口の中へまき散らされた。「ヤスコ、悪かったな」妻にティッシュを手渡しながら、旦那は詫びた。久しぶりに見せる旦那の優しさが、女の胸に染み渡る。旅館に着くと、風呂に入る前に夫婦は抱き合った。服を脱がせた妻の垂れ乳を根こそぎ掴む。そして乳頭を、チュパチュパと夢中で吸いたくった。むっちりとした美尻を割り開き、下品な音を立てオマンコを舐め回す。妻も牝の顔で、旦那のチンポを深く咥えた。互いに性器が濡れ、合体の準備が整う。夫は正常位で、妻の狭い入り口に勃起したイチモツを挿入した。「ヤスコ、気持ちいいか?」「はい、気持ちいい……ああっ」男根を心地よく締め付ける肉襞。夫は妻の名前を呼び続けながら、セカセカと腰を使う。「くっ、あっ、ヤスコーーっ」具合の良すぎる膣孔から慌ててペニスを抜き、精液を妻の身体にぶっかけた。「アナタ、外に出さなくっても」どうせなら、中出しして欲しかった。そんな思いからつい、妻は責めるような口調になってしまう。「ああ。つい、若い頃に戻っちまった」照れ笑いする夫。「うふふっ」愛おしさが胸にこみ上げ、55歳の妻は夫に抱きつく。夫婦愛を再確認するためのフルムーン旅行は、まだ始まったばかりだった…。
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